1. ホーム
  2. 教育普及
  3. 平成30年度ミュージアム・ツアー実施結果

教育普及

平成30年度ミュージアム・ツアー実施結果

  1  実施日程
  平成30年6月1日~12月20日(84日間)
平日火曜日~金曜日(夏季休業期間を除く)
  2  実施校等
  (1)  実施校数
 
      129校(台風のため中止1校)(市内130校)
  (2) 児童数
 
      7,730名(引率者含8,167名)
  3  実施概要
  小学校3年生が8人程度のグループで美術館の所蔵作品、建築、美術館から見える市内の眺望を鑑賞する。
各グループには美術館で研修を受けたガイドスタッフが1人付き添い、子ども達自身の気付きを深める対話を軸にツアーを誘導する。時間は全体で1時間20分、グループでの鑑賞自体は50分程度となる。
鑑賞する展覧会はコレクション展Ⅰまたはコレクション展Ⅱで、主に北九州市立美術館の所蔵作品を紹介する。
学校から美術館までの送迎バスの手配、ガイドスタッフ(外部委託)は美術館負担。
  4  実施結果
  (1)  総評
  ①ガイドスタッフは、美術館の案内だけでなく、子どもが作品に対して思ったことや感想などを話しやすいように聞き方や声かけを工夫した。その結果、作品の鑑賞を友人らと積極的に行い、感想として「楽しい、もう一度行きたい」等と発言しており、美術館への関心が高まった様子である。②引率の先生からは、学校では見られない子どもたちの反応に加え、ガイドの発問、子どもたちへの配慮を考えた行動から、当事業を好意的に感じてもらえた。③来客数の結果から、ツアーに参加した子どもたちがリピーターとなり、休日には家族と一緒に来館していることがわかった。このことから、来館者の増加にもつながり、美術館としても嬉しい効果といえる。
  (2)  ミュージアム・ツアー後のリピート数(個人来館)
  ミュージアム・ツアーで来館した子どもたちが、休日を利用して保護者等と再来館する姿がみられた。
子ども達の多くは両親、兄弟、祖父母とともに来館しており、土日祝日と夏休み期間に限るとコレクション展入場者の約1割はミュージアム・ツアーの参加者とその保護者が占めている。平日を含むコレクション展の全体入場者数に対するリピーターの割合は約0.2割であるが、来館者数増加へ確実に貢献している。
  5  アンケート結果
 
  (1)  総評
  学校アンケート問1から、1月4日時点106校中105校から満足またはやや満足との回答が得られた。さらに問2でも同じように106校中105校に満足・やや満足の回答を得た。このことから、教員から見た子どもたちの反応は好評だったといえる。
  (2)   スタッフ・ガイドの対応
  美術館、ガイドへの評価は満足・やや満足のみの回答となり、教員からの不満は見られない結果となった。
児童を少人数班にし、一人ひとりの意見を引き出せていたことを評価するコメントが多く見られた。
  (3)  説明会・事前打ち合わせ
  事前打ち合わせに関しては、おおむね満足・やや満足の意見が多く、引率教員が当日の流れを確認でき、ミュージアム・ツアー事前指導を前に安心できるというコメントが多かった。
しかし学校説明会と内容が重複している点や、授業終了時間と事前打ち合わせ開始時間が近い点など、さらに効率のよい方法を取るべきという意見も見られた。
  (4)  実施日時
  学期末や学習発表会の準備期間にミュージアム・ツアーを実施した学校からは、実施日の検討や学校側の希望を入れるべきとの意見が見られた。
実施時間に関して、午後の部に来館した学校から給食の時間を調整する難しさが多くあげられた。お弁当を用意させる学校もあり、保護者への負担も考慮しなければならない結果となった。
  6  成果
  ・子どもたちの感想から、作品だけではなく、建物や眺望のよさに感動した児童が多くいることがわかった。作品の鑑賞を含めた3つの体験があることは重要であると考えられる。・グループや全体の振り返りでは、「こんなにすごいものがあると思っていなかった」「今度は家族の人と一緒に行きたい」などと述べる子どもが多かった。・当事業に参加した学校の中から、学習発表会で「北九州市の自慢できる施設」に、子どもたち自ら美術館を選択したところがあった。ミュージアム・ツアーの体験により、「美術館は北九州市で誇れるもの」と考えるようになったようだ。そのことから、シビックプライドの醸成につながったといえるだろう。・鑑賞において、色から受ける印象や制作過程を考えたり、作品から音・匂いを感じたりするなど、自分の鑑賞方法を見つけることができた。
  7  課題
  ・美術館から距離がある学校ほど、午後のツアー(13:20-14:40)に参加することが困難であると教員向けアンケートの結果からわかった。このことから、午前・午後の開始時刻を再検討する必要がある。・実施時期について、運動会の練習や学習発表会というような繁忙期は、参加を希望する学校が少なく、行事が少ない月、特に6月と11月に参加が集中した。多くの学校が第一希望の日程に参加してもらいたいため、実施時期と期間の見直しを行いたい。 ・事前打合わせと内容が重複している学校説明会、事前打合せ開始時間等について再検討が必要である。・ミュージアム・ツアー実施後のリピーターをさらに増やすため、再来館を促す働きかけを考える必要がある。・ガイドスタッフによって、声かけ、誘導、案内の仕方等、能力の差があり、それがツアーの満足度に直結してしまう。そのような求める基準に満たないガイドに対し、フォローアップが必要と考えられるため、研修の時期や内容を見直さなければならない。

ページのトップへ