所蔵作品

部門
浮世絵
作家名
葛飾北斎KATSUSHIKA, Hokusai
生没年
1760-1849年
作品名
諸国名橋奇覧 足利行道山くものかけはし
制作年
1834(天保5)年頃
大きさ
25.0×36.5cm
技法・素材
横大判錦絵

ここに描かれた行道山は現栃木県足利市の北西にある。修験行道のための山であったことからその名が付いた。雲がたなびく様子を下に見ながら橋を渡れば、まるで下界から離れ俗世を超越するかの気分を味わうことだろう。仏の道を追求する修験道にふさわしい舞台である。

この図を含めた「諸国名橋奇覧」シリーズは「諸国滝廻り」シリーズとならんで北斎の晩年の作で、「富嶽三十六景」シリーズで人気を博したやや後に制作されたもの。全国の珍しい滝や橋を取りあげ、実際の風景よりもダイナミックに描き、絵画ならではの世界を作り上げている。

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