展覧会・イベント

フランスにおいて、絵画の世界に「風景画」というジャンルが成立したのは、19世紀初頭のことです。チューブ入り絵具の発明や鉄道の発達に後押しされ、アトリエから出た画家たちは戸外での制作に励み、それまで歴史や神話を描く背景に過ぎなかった自然の風景を主役としました。とりわけ、パリ南東に位置するバルビゾン村は、コローやドービニーら多くの画家が集い、風景画制作において重要な場所となりました。コローはアトリエ内で作品を仕上げていましたが、現場でとらえた自然の風景を、自身の感動とともに詩的に描いています。コローと同じく戸外制作の先駆者ブーダンは、ノルマンディーの沿岸風景などを描くなかで自然の光を追求します。そして、モネ、ルノワールやピサロら印象派の画家たちは、鮮やかな色彩と軽やかな筆致で光を表現し、風景画はさらなる発展を遂げました。

本展は、風景画が生まれ、コローやブーダンらを経て印象派へと至る流れを概観します。ランス美術館が誇る珠玉の名品でたどる風景画の歴史をご堪能ください。

会期
2020年7月25日(土)~9月6日(日)
会場
北九州市立美術館本館
開館時間
9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
観覧料
一般 1,400(1,200)円
高大生 1,000(800)円
小中生  600(400)円
  • ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。なお障害者手帳を提示の方は無料。北九州市在住の65歳以上の方は、2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)。
  • 前売り券は、ローソンチケット(Lコード:81634)、チケットぴあ(Pコード:685-342)、セブン-イレブン、ファミリーマート、小倉井筒屋、北九州モノレール主要駅で販売。
  • ローソンチケット、チケットぴあ、セブン-イレブン、ファミリーマートについては、展覧会開催中は当日料金での販売となります。
主催
ランス美術館展実行委員会(北九州市立美術館、毎日新聞社)
後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本のロゴ 九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレール、筑豊電気鉄道株式会社、株式会社スターフライヤー、北九州市、北九州市教育委員会
協力
日本航空
企画・監修
ランス美術館
ランス美術館ロゴ Exposition produite et gérée par le Musée des Beaux-Arts de la VILLE DE REIMS EN FRANCE
企画協力
ブレーントラスト