平成24年度第1回北九州市立美術館協議会
名称
平成24年度第1回北九州市立美術館協議会
議事
(1)報告1 平成23年度事業実施結果について
(2)報告2 美術館友の会の活動状況について
(3)議題1 北九州市立美術館運営評価について
開催日時
平成24年7月10日(火)14時~16時
開催場所
北九州市立美術館 本館講堂
出席者
(委員)
- 吉武 弘喜
- 九州造形短期大学学長
- 羽田野 隆士
- 北九州商工会議所専務理事
- 山梨 俊夫
- 国立国際美術館館長
- 川浪 千鶴
- 高知県立美術館企画監兼学芸課長
- 千々和 仁
- 毎日新聞西部本社事業部長
- 永津 美裕
- 北九州市立大学大学院教授
- 飯盛 康子
- 北九州美術家連盟運営委員
- 植松 明子
- 北九州市立南曽根中学校教諭
(事務局)
- 西村勇晴
- 北九州市立美術館館長
- 石本信義
- 副館長
- 中尾成孝
- 普及課長
- 大庭徳治
- 普及課普及係長
- 那須孝幸
- 学芸課学芸係長
- 小田口司
- 普及課分館長
- 坂本博子
- 普及課普及係
- 重松知美
- 学芸課学芸係
- 落合朋子
- 学芸課学芸係
議事の概要
平成23年度事業実施結果及び美術館友の会活動状況について報告の後、平成23年度北九州市立美術館運営評価について協議し意見をいただいた。
議事経過
- 会長
- それでは、議事次第にそって議事を進めたいと思います。
まず「平成23年度事業実施結果について」と「美術館友の会の活動状況」について、事務局に説明をお願いします。 - 事務局
- 《「報告1 平成23年度事業実施結果について」説明》
《「報告2 美術館友の会の活動状況について」説明》 - 会長
- ただいまの説明に対して、ご質問はありませんか。
- 委員
- 報告資料には歳出に関する記載はありますが、観覧料の歳入について教えてください。
- 事務局
- 観覧料の歳入について、コレクション展は151万7千円、企画展は2,215万4千円となっています。
- 委員
- 友の会の会員向けに入館料の補助を行っていますが、友の会に市から補助金を支出しているのですか。
- 事務局
- 会員向けの入館料の補助は、友の会が会費等独自の財源で行っています。市から友の会へ支出している経費は、ミュージアムコンサートの実施委託料だけです。
- 委員
- 会費で運営されているのであれば、現在の半額補助では会員の特典が魅力のないように思えます。
- 事務局
- 観覧料の補助、会報の発行など会員の特典に必要な経費は、会費収入でほぼ収支トントンになっています。その他の事業経費は、主にミュージアムショップの売上げを財源に充当しています。したがって、観覧料の全額補助を実施するのは経費的に困難だと考えています。
- 委員
- 美術館の予算について、美術館協議会の議題にできないのですか。
- 事務局
- 制度では美術館の予算は、財政局との協議によって決定されています。協議会からの意見は、そこの場で反映させることになります。
- 委員
- 予算の増額について協議会からも応援の意見を出したいが、美術館の運営状況が把握できないので、歳入を含めた詳細な資料を示していただきたい。
- 事務局
- たしかに歳出のみの資料だけでは運営状況がわかりにくいと思います。どのような資料をお示しすればいいか、検討をさせていただきます。
- 委員
- 友の会の会員増など運営について、この協議会の議題にできないのですか。
- 事務局
- 友の会は、美術館から独立した任意団体なので、別に意思決定を行う役員会があり会員増対策など運営について協議を行っています。
美術館協議会から、会員増について意見をいただいた場合は、私どもが事務局として役員会に報告し、友の会の運営に活かすことになります。 - 会長
- これで報告については終わりますが、たんけんパスポートの利用率が低すぎるのは何故か疑問を感じます。
- 会長
- 続いて議題1の「北九州市立美術館運営評価について」を、事務局に説明をお願いします。
- 事務局
- 《「議題1 北九州市立美術館運営評価について」を説明。》
- 会長
- ただいまの事務局からの説明に対して、質問・意見をいただきたいと思います。
- 委員
- 評価項目の調査研究・展示について、調査研究と展示に分けることはできませんか。調査研究は、「資料収集・保存」や「普及活動」にもかかわっていると思います。
- 事務局
- この問題は、運営評価制度の構造全体に関ることなので、現行の評価期間の平成26年度が終了後、次の評価制度を検討するときに見直しさせていただきたい。
当初、現行の運営評価シートを作成するときに、コレクション展と自主企画展は調査研究がないと成り立たないため、評価項目「展示」と「調査研究」を一緒にさせていただいた経緯があります。 - 会長
- 「調査研究」だけでは、評価項目として出しにくいですが、逆に全ての項目に関係していると思います。
- 委員
- 学芸員の活動状況、ボランティアや美術鑑賞教室との関り方、今後の研究テーマなども評価に盛り込んでください。
- 事務局
- 学芸員の業務分担は、平成23年度より評価項目に沿って正副担当を決めています。今後、各々の意識を高め、成果をお示しできるように取り組んでまいります。
- 委員
- 教育普及・学習支援について、学校現場と美術館の考え方の調整や参加者を増やすために教育委員会との連携を積極的に進めたほうが良いと思います。
市民参画・連携について、文化活動に熱心な企業等にボランティアの法人会員になっていただくことは魅力的であり、将来の可能性を広げます。
広報・情報発信について、ホームページの作り方を変えればアクセス数がもっと増えるのではないでしょうか。
また、展覧会にツイッターのキーステーションになりそうな方を招待してPRしてはどうでしょうか。ツイッターによる情報発信は効果的です。 - 委員
- 教育委員会との連携はとても重要だと思います。ゆとり教育の時間が減ったため美術鑑賞教室に参加する余裕がなくなってきており、教育委員会からの通知方法によっては学校側の受け取り方が違ってきます。
たんけんパスポートは、デザインや形態を変更したのは良かったと思います。配付時期は、配付物の多い4月上旬を避け、4月下旬から5月上旬にした方が効果的です。 - 委員
- コレクション展や自主企画展に比べて、大型企画展の開催経緯や集客効果の検証がされていないようですが、大型企画展を評価することも大切だと思います。
- 事務局
- 大型企画展は市内外に美術館の存在を示す大きな役割があります。しかし、大型企画展は、実行委員会方式でマスコミ等と共同で開催しており、個々に評価しているため、美術館で開催経緯や集客対策等の検証・評価がやりにくいというのが現状です。
- 館長
- こちらからも大型企画展を呼び込めるようになりたいと思っております。
- 委員
- 有名な展覧会を呼べば入館者が増えるのはわかっています。
作り手側から言えば、北九州市立美術館の存在をアピールするために「北九州絵画ビエンナーレ」のような北九州市が主催する大きな公募展を実施してほしい。作家の仲間内では、活気がない美術館というイメージがあります。 - 事務局
- 市民の皆さんが活気づくようにしたいと思っています。
所蔵しているコレクションの見せ方も市民の美術館としての存在価値だと思います。今年度は、少しずつではありますが、コレクション展の成果が出てきております。 - 会長
- それでは、「議題1 北九州市立美術館運営評価について」ですが、事務局からの提案がありました「評価結果」を了承してよろしいでしょうか。
- 委員
- 異議なし。
- 会長
- これで、本日の議事を終了いたします。委員の皆さんありがとうございました。
その他
傍聴者なし
問い合わせ先
市民文化スポーツ局美術館普及課普及係
電話番号(093)882-7777