所蔵作品
婦人像
野田英夫NODA, Hideo

- 部門
- 絵画
- 作家名
- 野田英夫NODA, Hideo
- 生没年
- 1908-1939年
- 作品名
- 婦人像
- 制作年
- 1937年頃
- 大きさ
- 45.5×29.8cm
- 技法・素材
- 油彩・板
野田英夫は、1908(明41)年、アメリカ合衆国カリフォルニア州で日系移民の子として生まれた。しかし3歳の時に日本での教育を受けるために、父の郷里熊本の親戚に預けられ、県立熊本中学校卒業後18歳の年にふたたび渡米している。画家として活動するのは、アメリカの社会においてであり、後に1920年代に主にニューヨークで活躍したアメリカン・シーンと呼ばれる、芸術の社会的役割を意識しながら、大都会の庶民の生活に眼を向けた画家たちと制作活動をともにした。「婦人像」は彼が30歳でむかえる死の年にちかいころの作品と推定されている。マチェールはフレスコの壁画をおもわせるが、落ち着いた色調のうちに単純な輪郭線で表現される女の表情は強い存在感を我々に訴えてくる。