ミュージアムツアー

令和3年度ミュージアム・ツアー実施結果

1. 実施日程

令和3年6月22日~令和4年1月21日(57日間)
平日火曜日~金曜日(夏季・冬季休業期間、緊急事態宣言期間を除く)

2. 実施校等
  1. 実施校数
    88校(当初参加予定124校 中止36校)
  2. 児童数
    4,847名(引率含5,165名)
    (当初参加予定7,361名、不参加2,514名)
3. 実施概要

新型コロナウイルス感染症の影響により、5月20日~6月18日、8月31日~9月30日に予定されていたミュージアム・ツアーを中止した。

昨年度は感染対策として1グループを4人までに制限したが、本年度は引き続き感染対策を行いながら人数を戻し1グループ8人でツアーを進めた。グループにはガイドスタッフが付き添い、子ども自身の気付きを深める対話を軸にツアーを誘導する。時間は全体で1時間20分、グループでの鑑賞は50分程度となる。当館の所蔵作品を中心に、コレクション展Ⅰ「ハロー・ミュージアム」、コレクション展Ⅱ「動物たちのいるところ」、特別展示「ART for SDGs」、guest room006石井勢津子「ホログラフィ・アート 草原から海へ」を鑑賞した。

4. 今年度実施方法変更点
  1. グループの人数変更
    感染対策として1グループ4名としていたが、引き続き感染対策を行いながら1グループ8名でツアーを実施した。
  2. 私立小学校受入れ
    市立小学校以外の私立・国立小学校4校に向けてミュージアム・ツアー参加を打診したところ、2校から参加申し込みがあったが、緊急事態宣言の影響により1校のみの参加となった。
  3. 学生チューター制度の試行実施
    ガイドスタッフを補助するボランティアの受け入れを検討するため、学生チューター制度を試行実施した。
    ※チューター参加状況
     北九州市立大学 2名 のべ2日間
     県立ひびき高校 4名 のべ24日間
  4. ミュージアム・ツアー意見交換会の開催
    ミュージアム・ツアーを受け入れている小学校教員を対象に、意見交換会を開催し、小学校側の意見を聴取した。
    日時  2021年7月29日(水) 16時15分~
    場所  北九州市立美術館本館 アネックス棟 レクチャールーム
    参加者 10校18名
5. アンケート結果
  1. 総評
    学校アンケート問1・問2では、88校中すべての学校から満足・やや満足との回答が得られた。感染対策への評価や、校外実習が難しいなかでのツアー実施を評価する意見も見られた。
  2. 美術館・ガイドスタッフの対応
    問3・問4の回答も88校すべてが満足・やや満足との回答であった。特別支援学校からは児童に対する支援方法についてコメント欄でアドバスをいただいた。よりよいツアーのために学校と美術館の協力関係を深めたい。
  3. 事前準備
    事前打合せ、バスの手配、リーフレットについて、それぞれ1校のみやや不満との回答があった。丁寧な説明を心掛けたい。
  4. 実施日時
    実施日について1校、実施時間については3校のやや不満との回答があった。実施日については例年学期末に参加した学校から意見が多かったが、今年度は具体的な意見は見られなかった。実施時間に関しては、3校とも鑑賞時間が短いとの意見であった。
6. 成果
  • 感染対策として校外学習や学校行事が減少している中、ミュージアム・ツアーの実施で学びの機会を設けることができた。
  • 私立小学校の招待が実現できた。市内すべての小学3年生の美術館招待に向けて、今年度不参加となった学校についても働きかけを続けていきたい。
  • ツアー後の学習用に写真撮影や児童の発言を記録する教員の姿が見られた。ツアーの実施年数が増え、ツアーを授業の中に取り込みやすくなったと考えられる。
  • ツアー以外での特別支援学校中学部・高等部の来館が増加した。小学部がツアーで来館したことで、教員間で情報を共有し美術館の活用につながった。
7. 課題
  • 昨年度に続き感染症拡大の影響で中止校が多く出た。中止校向けに美術館から貸出しするアートカードや紹介映像など人との接触の少ないプログラムを準備したい。
  • ツアー開始から4年を経て、市内特別支援学校、私立学校の招待が叶ったが、視覚障害特別支援学校、聴覚障害特別支援学校への招待が実現できていない。今後受入れのための研修や学校側への説明等を企画していきたい。
  • ツアー後の振返りにおいて、話題が子どもへの対応や声かけに集中する傾向があった。ガイド自身の作品への理解や興味のきっかけ作りとなるような、研修内容や振返り方法の見直しが必要である。
  • 児童がよりツアーに集中できるようにガイドスタッフを補助するボランティアの導入を検討する必要がある。
  • 美術作品の鑑賞時間が短いとの意見が多いことから、ツアー時間の見直しが必要である。