展覧会・イベント

「こぐまちゃんえほん」を描いた、わかやまけん(若山 憲)の創作の全貌を紹介するはじめての展覧会を開催します。

幼い子どもの日常生活が明快な線と鮮やかな色で表現された「こぐまちゃんえほん」シリーズは、若山の最もよく知られた作品です。1970年の記念すべき第一作『こぐまちゃんおはよう』の誕生以来、半世紀にわたり世代を超えて読み継がれ、今では累計発行部数が1,000万部を超える大ロングセラー絵本となりました。本展では、「日本の子どもたちに、日本人の作家による、はじめてであう絵本を」との思いで誕生した「こぐまちゃんえほん」シリーズの、今も色あせることのない魅力と、創作の過程をご紹介します。

また、淡い色調と細やかな表現が魅力的な『きつねやまのよめいり』、独特のユーモアと詩情あふれる世界が広がる「おばけのどろんどろん」シリーズ、日本の民話をテーマとした絵本や、詩集のための挿絵などもあわせて紹介し、若山の多彩な創作活動についても探ります。絵本の原画や絵本制作の過程で刷られたリトグラフのほか、雑誌の表紙原画、関連資料など約230点を出品。懐かしさとあわせて、新たな発見の機会になれば幸いです。

わかやまけん(若山憲、1930-2015)
岐阜県岐阜市に生まれる。グラフィックデザインの仕事を経て、24歳で上京。教科書の挿絵や紙芝居などを手がけた後、絵本の創作活動に入る。代表作「こぐまちゃんえほん」シリーズのほか、詩的な画風で独特の絵本の世界を築きあげる。雑誌『月刊絵本』の創刊に関わり、絵で読む絵本「純絵本」を提唱するなど、絵本の創り手にとどまらず指導者としても活躍した。

会期
2021年11月27日(土)~ 2022年1月23日(日)
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 12月29日(水)~1月3日(月)
観覧料

一般 1,200(1,000)円
高大生 800(600)円
小中生 600(400)円

  • ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。なお障害者手帳を提示の方は無料。
    北九州市在住の65歳以上の方は2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)。
  • 前売り券は、ローソンチケット(ローソン、ミニストップ)、チケットぴあ(チケットぴあ店舗、セブン-イレブン)、セブンチケット(セブン-イレブン)、e+イープラス(ファミリーマート)、小倉井筒屋、北九州モノレール主要駅、チケットポート福岡パルコ店、シーモール下関ランで販売。
  • ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケット、e+イープラスについては、展覧会開催中は当日料金での販売となります。
主催
わかやまけんの世界展実行委員会(北九州市立美術館、毎日新聞社)
後援
TVQ九州放送、九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレール、筑豊電気鉄道株式会社、株式会社スターフライヤー、北九州市、北九州市教育委員会、東アジア文化都市北九州実行委員会
特別協力
こぐま社
協力
偕成社、銀の鈴社、クレヨンハウス、佼成出版社、至光社、社会福祉法人 全国社会福祉協議会、世界文化社、童心社、ポプラ社、ほるぷ出版
会場
北九州市立美術館分館