展覧会・イベント
磯崎新の原点
九州における1960-70年代の仕事
本館
2025年1月4日(土)~3月16 日(日)
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北九州市立美術館は磯崎新の設計により1974年に開館し、2024年に開館50周年を迎えました。磯崎は当館のほか、本市の北九州市立中央図書館、西日本総合展示場、北九州国際会議場を手がけており、これらの建築は、北九州市のランドマークとして親しまれています。
1931年に大分市に生まれた磯崎の初期建築の多くは、大分、福岡の地で実現しています。そこには若き磯崎の才能を見いだし、活躍する機会を与えた人たちがいました。その中の一人が、福岡シティ銀行(現・西日本シティ銀行)で長く頭取をつとめた四島司です。四島は、福岡相互銀行(のちの福岡シティ銀行)大分支店を皮切りに、福岡相互銀行の支店の設計を次々と磯崎に依頼しました。天神から博多駅前への本店移転にあたっても、四島は磯崎に設計を任せ、インド産の赤茶岩を用いた重厚な外観の本店は、長らく博多駅前のシンボルとして、博多の街を彩ってきました。
磯崎は本店内に展示する作品の制作を美術家に依頼することを四島に提案し、斎藤義重、野見山暁治らによって応接室のための作品が制作されました。その過程で四島自身も行内を彩る美術作品の収集に力を入れ、「四島コレクション」が形成されていきます。
展覧会では、磯崎が1960-70年代に九州で手がけた建築に関する模型や資料、自身の建築をモチーフとした版画作品、四島が収集した美術作品などを紹介します。
1931年に大分市に生まれた磯崎の初期建築の多くは、大分、福岡の地で実現しています。そこには若き磯崎の才能を見いだし、活躍する機会を与えた人たちがいました。その中の一人が、福岡シティ銀行(現・西日本シティ銀行)で長く頭取をつとめた四島司です。四島は、福岡相互銀行(のちの福岡シティ銀行)大分支店を皮切りに、福岡相互銀行の支店の設計を次々と磯崎に依頼しました。天神から博多駅前への本店移転にあたっても、四島は磯崎に設計を任せ、インド産の赤茶岩を用いた重厚な外観の本店は、長らく博多駅前のシンボルとして、博多の街を彩ってきました。
磯崎は本店内に展示する作品の制作を美術家に依頼することを四島に提案し、斎藤義重、野見山暁治らによって応接室のための作品が制作されました。その過程で四島自身も行内を彩る美術作品の収集に力を入れ、「四島コレクション」が形成されていきます。
展覧会では、磯崎が1960-70年代に九州で手がけた建築に関する模型や資料、自身の建築をモチーフとした版画作品、四島が収集した美術作品などを紹介します。
- CMスポット
- 会期
- 2025年1月4日(土)~3月16 日(日)
- 会場
- 北九州市立美術館本館
- 開館情報
- 9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日 月曜日(ただし月曜日が祝日又は振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館) - 観覧料
- 一般1,500(1,200)円、高大生1,100(800)円、小中生900(600)円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。なお障害者手帳を提示の方とその同伴者1名(身体障害者手帳については等級が1~4級の場合に限る)は無料。北九州市在住の65歳以上の方は2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)。
※前売り券は、オンラインチケット(北九州市立美術館HPより)、ローソンチケット(ローソン、ミニストップ)、チケットぴあ(セブン-イレブン)、セブンチケット(セブン-イレブン)、e+イープラス(ファミリーマート)、小倉井筒屋、北九州モノレール主要駅などで販売。
※オンラインチケット、デジタルチケットは展覧会開催中は当日料金での販売となります。
※ローソンチケット等の電子チケットは11月22日より販売開始予定。
※井筒屋・モノレールについては11月10日以降販売開始。 - 公式オンライン
チケット - 美術展ナビチケットアプリ
※事前にチケットアプリ「美術展ナビ」のダウンロードが必要です。
※美術展ナビ チケットアプリはスマートフォン専用となります。タブレット端末ではご利用いただけません。(推奨環境:iOS 13以降、Android 6.0以降)表示/自宅印刷が選べます。 - 主催・後援等
- 主催=磯崎新展実行委員会(北九州市立美術館、読売新聞社)
特別協力=磯崎新アトリエ、MISA SHIN GALLERY、大分市美術館
企画協力=ヤマト運輸
後援=九州旅客鉄道、西日本鉄道、北九州モノレール、筑豊電気鉄道 - イベント
- 記念講演会[令和6年度Innovate MUSEUM事業]【本イベントは終了しました】
2025年1月13日(月・祝)14:00~16:00(開場13:30~)
講師=菅章(美術評論家/前 大分市美術館館長)
会場=アネックス棟3階 レクチャールーム(定員100名)
※聴講無料。事前申込み不要。
定員100名(先着順)
学芸員によるギャラリートーク
2025年1月4日(土)、2月8日(土)、3月8日(土)11:00~(30分程度)
会場=展覧会場内
※申込み不要(ただし、本展観覧料が必要です)
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建築家。大分市に生まれる。1954年、東京大学工学部建築学科を卒業。丹下健三研究室で、黒川紀章らと「東京計画1960」に関わる。1963年、磯崎新アトリエを設立。 1970年、日本万国博覧会(大阪)のお祭り広場の諸装置の設計を手がける。1960年代 から70年代にかけて、九州で多くの建築を手掛ける。1974年、初の美術館建築となる群馬県立近代美術館と北九州市立美術館が竣工。1983年、つくばセンタービルが竣工。1980年代以降はロサンゼルス現代美術館、ブルックリン美術館など海外の建築も多く手がけた。建築設計以外の活動も多く、1971年、『空間へ』(美術出版社)を刊行、以降、多くの主著・共著を手がけ建築論を展開、戦後の建築界を牽引するだけでなく、思想、美術、デザイン、文化論、批評など多岐にわたる領域で影響を与え続けた。2019年、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカ―賞を受賞。2022年、終の棲家とした那覇市の自宅で没した。享年91歳。(Photo Courtesy: Arata Isozaki & Associates)