福岡

西日本総合展示場

West Japan General Exhibition Center

1977年竣工・開館
所在地:福岡県北九州市小倉北区(現存)
敷地面積:35,892.47㎡
建築面積:9,850.70㎡
延床面積:11,088.84㎡
構造規模:地上2階 鉄筋コンクリート造+斜張式鉄骨吊屋根

建設予定敷地が旧魚市場跡であり、埠頭に接していたことから、「水」が直接または間接的にデザインの主題となっている。磯崎が水に対する強い意識は、タンカーのような船形の外観、帆船のマスト、吊り橋のワイヤー、さざ波のように連続する屋根など、随所に見られる。建築内部には並列して大・小二つの展示室があり、外光を取り入れた天井は、海中にもぐって水面を見上げた時に見える、光線で輝く水面の皮膜をイメージしたという。そのために重く大きな梁を視界から外すべく、8対の支柱から延びるワイヤーが建物の屋根材を引っ張って支え、内部は幅42m、長さ173mの無柱空間を実現している。この建物は現在でも展示会やイベント、競技場として活用されている。

西日本総合展示場 本館 公式サイト
西日本総合展示場 新館 公式サイト