所蔵作品

部門
浮世絵
作家名
歌川国貞UTAGAWA, Kunisada
生没年
1786-1864年
作品名
風流十二月の内 皐月1
制作年
1830-1842年(天保年間)
大きさ
38.8×25.6cm
技法・素材
竪大判錦絵

江戸時代で皐月といえばもう初夏。半ば過ぎから蒸すような暑さに見舞われる。画中の子も腹掛け一枚で浴衣姿の母親に飛びつく。右上には端午の節句にちなんで兜に菖蒲刀。菖蒲は尚武、勝負とも通じ、男の子の成長が祝われた。

この図を含む国貞の「風流十二月」シリーズには、それぞれの月にあわせた風物と、母と子の様子がほほえましく描かれている。この図ではメダカ、金魚、カメ、カニが夏を演出してくれる。金魚の鑑賞が趣味として一般化するのは江戸時代半ばのこと。

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